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特許取得の耐震金具と木造軸組工法を駆使した建設技術で、木造の建物を手がける宮崎県の建設会社。

ラッコ金具

2本の木材を組み合わせて高強度を生み出す、連結金具「ラッコ金具」

従来の木造軸組工法では、一定の強度を得るのに、どうしても太い木材を使用しなければならず、太い木材は、原料も少なく高価です。また都会地のような狭隘な土地で三階建ての家屋を建てようとすると、長尺の太い木材は使用できません。そこで、二本の木材を抱き合わせて組み立て、組み立て後に一本に締結しようと考えました。その締結具が「ラッコ金具」で、工法が「ラッコ工法」、建物が「ラッコハウス」です。

ラッコ金具による利点

1. 長手材の合わせ、角材の重ねの締結による耐震強度の強化
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ラッコ金具による締結を行うことで、太く高価な木材に引けをとらない耐震強度を得ることが可能です。

2. 自由に組み合わせる事のできる汎用性
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木材の締結だけでなく、まったく同じ型で、柱、梁、桁などの補強金具としても使用ができるので、自由に組み合わせてどこにでも使用可能です。

3. 廃材も少なく安価
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一般的に使用される入手が容易な12cm・15cmの木材を使用することにより、廃材が少なく、安価な木造住宅を建てることが出来ます。

「ラッコ金具」開発の経緯

1. 「ラッコ金具」のアイデアは、いつ、何をヒントに生まれたの?
2003年頃、産業支援財団へ相談に行きました。以前より鉄筋コンクリートの建物を手掛けており、そこの住人から結露やカビのクレームに悩んでおり、発生は防げませんし、多湿の日本の風土にはやはり木造しかないと考え、何とか木造で強い建物が出来ないかと模索している時に生まれました。
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2. 試験建築の評判と今後の展開は?
ラッコ金具は木材の締結だけでなく、全く同じ型で、柱、梁、桁などの補強金具として使用できることが新たに分かり、木材利用技術センターの先生方の指導、推薦もあり「日本木材学会九州支部大会」にパネルを出展し、好評を得ました。
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3. 「基金活用型創造法」の補助を受けての、性能認定の結果は?
金型設計から入り、宮崎県工業技術センターでラッコ金具の強度測定を行いました。それから、都城市にある宮崎県木材利用技術センターで、ラッコ金具に締結した木材の色々な試験を行いました。最終データは予想以上によい結果で、日本木材利用技術センターからもお墨付きを頂きました。
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